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油断しないで!クラミジアが悪化するとこうなる

落ち込んでいる男性

性感染症で患者数が一番多いのが、性器クラミジア感染症と言われています。
同じ性感染症の淋菌と比較して、症状が出るまでの潜伏期間が長く、また症状がわかりにくいため、無自覚にパートナーに移してしまうという経路で拡大していきます。
クラミジアは病気としてありふれてしまっていますが、痛みや症状が軽いからと言って、放置して良い疾患では決してありません。
軽度であれば、確かに僅かな性器の違和感や、おりものの変調などで収まります。
しかし病状が進行すると、やがて骨盤内まで炎症は波及し、腹膜炎や肝膿瘍などの命に関わる疾患になる可能性があります。
そうなると内服治療では対処できず、入院しての点滴治療や、お腹を切って膿を出す手術を余儀なくされてしまいます。

また炎症が卵管に及べば、卵管の内側が狭窄したり、卵子を運ぶための繊毛の機能が悪くなったりと、不妊や子宮外妊娠のリスクを上げてしまいます。
痛みが無く、自身ではなかなかわかりにくい感染症ですが、静かに体を脅かしていく分、恐ろしい感染症の一つでしょう。
クラミジアは無自覚で経過しやすいために、もしかしたらパートナーが保菌しているかもしれません。
なので自分を感染から守るために、コンドームの着用を守ったり、不用意な性交渉に及ばないなどの心掛けが必要です。
また些細な違和感を見過ごさず、感染した可能性に気付くことも大切です。
そのためにはクラミジアのよくある症状を知識として持ち、疑えるようになっていなければなりません。

少しでもおかしいと感じたら、婦人科や泌尿器科の受診をお勧めします。
恥ずかしいのであれば簡易検査キットを使うなど、匿名性の高い方法が効果的です。
そしてもし治療が必要になった場合は、指示された治療を最後までやり遂げることが重要です。
大抵は薬を内服すれば重症化はしないのですが、中途半端なところで治療をやめたりすると、薬に耐性を持ったクラミジアが自分の中に育ってしまう危険性があります。
更に治療は、パートナーと共に行うことが欠かせません。
予防接種で防げる疾患と違い、一度クラミジアを退治しても、再度接触すれば同じように感染してしまうからです。

正しい知識を身に着け、もしも感染に見舞われてしまったならば決して進行させず、治療しきることが望ましいでしょう。

クラミジアの代表的な自覚症状

クラミジアの代表的な自覚症状はいくつかあります。
まずは男女共通で膀胱炎です。
症状は排尿時の違和感や痛み、残尿感などです。
炎症を起こしている膀胱は尿を溜める力が落ちているので、排尿回数が優位に増えます。
男性だけの症状としては尿道炎や陰嚢炎、前立腺炎などが挙げられます。
女性に比べると痛みを自覚しやすく、時に発熱もするため、比較的感染に気付くことが容易です。
男性の場合は泌尿器科が受診先となります。

女性は前述の膀胱炎が一番症状としてわかりやすいでしょう。
その他はおりものが水っぽくなったり、少し量が増えたり、やや血交じりになるなどです。
かゆみとして自覚することもありますが、全体的に変化としては気付きにくいです。
生理や日常の体調変化に紛れる可能性が高いです。

膣炎や子宮体炎など、女性器に炎症が及ぶと腹痛を認めますが、これも生理痛などと間違えやすいです。
これらのささやかな症状の陰で炎症は子宮や卵管で起こり続け、やがて不妊のリスクに繋がるでしょう。
この場合の受診先は婦人科か感染症内科です。
肝膿瘍や腹膜炎に進行すると激しい腹痛や高熱、吐き気などの消化器症状を伴います。
症状は重篤になり、炎症の程度によっては命の危機にすらなり得ます。
男性ではここまで発展する前に、他の症状で気付くことが多いようです。

またクラミジアは粘膜に感染しますので、咽頭や肛門にも症状が出ます。
そのためオーラルセックスなど、性器を介していない性交だからといっても安心はできません。

咽頭感染の主症状は咽頭痛や違和感です。
また喉の奥に白い膿が増えたり、粘膜が赤く腫れたりします。
軽いキス程度では移りにくいとされていますが、絶対ではありません。
その際は耳鼻咽喉科を受診する必要があります。

このように男女や感染する場所で症状や対応が異なるのが、クラミジアの大きな特徴です。

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