• ホーム
  • クラミジア治療薬クラビットを徹底検証

クラミジア治療薬クラビットを徹底検証

危険なウィルス

クラビットはニューキノロン系の抗生物質の一種で、クラミジア感染症の治療薬として今日では第一選択薬になっています。
有効成分にレボフロキサシン水和物を含み、これがクラミジアの増殖を阻害する作用を持っているのです。
細胞が生き続けるためには、常に増殖を継続している必要があります。
細菌は増殖するためには、DNAを複製する必要がある訳です。
DNAは二重の螺旋構造を持っていますが、このままでは複製できないので、DNAジャイレースという酵素の作用で、DNA鎖をいったん断ち切ります。
その後、切断面を整理し再度接合することで、複製することが可能になります。
クラビットはこのDNAジャイレースの活性を阻害するので、クラミジアは増殖することが出来なくなり、殺菌的に抗菌作用を発揮するのです。

有効成分レボフロキサシンを含む、ニューキノロン系の抗生物質クラビットは、効果的なクラミジア治療薬だけの側面に止まらず、体内動態が良好で幅広い抗菌スペクトルと言う特徴を持っています。
体内動態が良好とは、血液への移行性に優れているという意味で、服用すると有効成分の90-95%が血液中に取り込まれます。
その為容易に膀胱や前立腺などの尿路や、肺などの呼吸器や胆道や胃腸などの消化器官など全身に移動するので、感染部位に到達すれば効果的に殺菌作用を発揮するというわけです。
従ってクラビットは全身の感染症にも、効果を期待できる訳です。

クラビットは血液への移行性に優れているだけでなく、幅広い原因菌に効果を持ち幅広い抗菌スペクトルを有する点も優れた点と言えます。
クラビットはクラミジアを初め、ブドウ球菌・大腸菌・肺炎球菌・サルモネラ菌や、結核菌に肺炎マイコプラズマ等人間が感染する可能性のある幅広い細菌類に効果を発揮します。
さらに緑膿菌のように他の抗生物質では効果が見られない種類の細菌にも抗菌作用をもっているので、臨床現場では従来から良く治療薬に使用されてきました。

クラビットが効かない?耐性菌が増えている

クラビットは幅広い抗菌スペクトルと高い血液移行性に優れていることから、全身の各種の感染症の治療薬に使用されてきましたが、あまりに頻繁に使用されてきたことの影響でクラビットが抗菌作用を発揮できない耐性菌が増えつつあり、問題視されています。

耐性菌が出現するメカニズムは以下の通りです。
感染症に対して抗生物質を投与すると、原因菌は殺されないように抗生物質の作用にあわせて、様態を変化させます。
その結果、一定の割合で特定の厚生物資がきかない耐性菌が出現するというわけです。

耐性菌になるメカニズムは人間の医療現場だけの問題ではなく、家畜の繁殖能率を上げるための投与なども関連性を持っているので対策を立てるのは難しい問題のひとつです。
治療薬として優れているからこそ、数多くの症例でクラビットが投与されます。
そのおかげで使えば使うほどに薬が効かない耐性菌が出現するというジレンマに陥ってしまうのです。
実際にクラミジア以外にも淋菌やヨウレン菌でもクラビットの耐性菌は増えているのが現状です。

それでは、耐性菌を作り出さないためには何が必要なのでしょうか。
抗生物質をむやみに使用することが元凶にあるのは事実です。
しかしクラミジアなどの感染症治療にあたってはクラビットが優れた治療薬である事実は動きません。
そこで治療の為にはクラビットを必要な場面では使うことを前提とし、正しい使用方法を遵守することが、私たちに出来る耐性菌の拡大を防ぐための方法になるのです。
クラビットをクラミジア治療に使用するにあたっては、使用方法や使用期間が決められています。
仮に症状が瞬時に落ち着いても、根絶できなければクラミジアの耐性菌へと進化して生き残るリスクが高まります。
そこでいつ飲むかなどの使用方法や、何日間服用するのかなど服用期間の指示を遵守する必要があるのです。
もしクラビットが効かなくなってきた場合はアジスロマイシン系の抗生物質に転向するのも良いでしょう。
アジスロマイシン系の抗生物質にはジスロマックがあります。
ジスロマックは通販サイトで買えるため、手軽に入手することもできます。

関連記事
フラジールってどんな薬?副作用は? 2019年10月17日

フラジールの主成分はメトロダニゾールで、高い抗原虫や抗菌作用を持つ治療薬です。メトロダニゾールはトリコモナスや細菌の酸化還元系などによってニトロソ化合物に変わり、この成分は抗原虫作用や抗菌作用を発揮することができます。攻撃対象である原虫や細菌などのDNAを切断することができ、フラジールを服用すること...

トリコモナスはどうやって検査する? 2019年09月20日

トリコモナスは性病の一つで、トリコモナス原虫と呼ばれる肉眼では見ることが不可能なほど小さな原虫が性器に入り込んで炎症を起こす病気です。男性の場合には前立腺や精嚢、そして尿道に寄生しますが、女性の場合は膣内や子宮頸管、膀胱や尿道に寄生し、男女共に尿道に感染した時には尿によって流される可能性があります。...

レボクインとクラビット、どこが違う? 2019年08月15日

レボクインは、性器クラミジアを始めとする性感染症の抗生物質として知られるクラビットのジェネリック医薬品です。クラビットと同様にレボフロキサシンという成分を有効成分としています。ジェネリック医薬品は、先発薬の特許が切れた後に同じ有効成分で製造される医薬品のことをいいます。研究や開発に費用が掛からないの...

油断しないで!クラミジアが悪化するとこうなる 2019年09月02日

性感染症で患者数が一番多いのが、性器クラミジア感染症と言われています。同じ性感染症の淋菌と比較して、症状が出るまでの潜伏期間が長く、また症状がわかりにくいため、無自覚にパートナーに移してしまうという経路で拡大していきます。クラミジアは病気としてありふれてしまっていますが、痛みや症状が軽いからと言って...

抗生物質と整腸薬を併用するのはなぜ? 2019年07月26日

抗生物質は風邪などの感染症で使われる薬です。感染症を起こしている細菌に対して作用して、体の中で増殖してしまった細菌を死滅させる働きがあります。抗生物質には非常にたくさんの種類があり、同じような作用があるとはいえ、細菌の種類によって効き目が違うので、原因に合わせたものを使うことが大切です。抗生物質は医...